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二人でいる事。それは人が一番、心を近づけられる関係。鳥取県倉吉市の別々の高校に通う二人の女の子の物語

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待ち人は遅れて

待ち人~白兎神社~

「どうだったユカちゃん」
「まぁいい方かな……なつみは?」
「うん、いい感じ! 愛情ささげよだって!」
「誰によ……」

好きな人がいる事をうっかりなつみに話してしまった祐花。
なんだかんだで恋愛成就の神様として有名な白兎神社にやってきた(半ば強引)
祐花の心中としては柄ではないと思うのだが最近なんとなく元気が無いなつみが楽しそうにしているのを見れば
来てよかったと思う。ただ、

(遅れて来るか……まぁ待ち人来ずよりはいいかな)

好きな相手が友達の兄というのもなかなかやりにくいものだ。

場所:白兎神社
因幡の白兎の伝説で有名な白兎神を奉る神社。大国主命は八上姫に求婚する兄達の付き添いで国矢上の郷(現在の鳥取市河原町)に向かう途中、サメに丸裸にされた兎を助けた。兄達は兎に海水で身体を洗うなどの間違った治療法を教えるなどの仕打ちをしたが大国主命は正しいやりかたを教えた為、 兎は感謝し八上姫にその事を伝え、婚約が成立したという。その縁から縁結びの神様としても有名。
ただ、結局は兄達の嫉妬にかられた嫌がらせに耐えかねて、大国主命は八上姫の元を去ってしまうのだが・・・(祐花はその顛末を知っている)
ちなみに正室となるのは八岐大蛇伝説で有名なスサノオの娘、スセリ姫である。

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