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二人でいる事。それは人が一番、心を近づけられる関係。鳥取県倉吉市の別々の高校に通う二人の女の子の物語

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負けられない

負けられない

「先輩、今のままでいいんすか」
他校に練習に行った帰り、学校近くの店でジュースを食らう。
腹が煮えくり返っているのに先輩はいつものように涼しい顔だ。
こっちの正式な剣道部員は2名。もう1名いるにはいるが今日はバスケ部の方に顔を出している。
人数が少ないのを良い事に相手校にはずいぶんこき使われたものだ。

「こっちは稽古させてもらってる身だ、文句もいえんだろ」
「あんな奴ら先輩ならいっぱつでしょ」
「今日は稽古に混ぜてもらったんだ、喧嘩に行ったんじゃないぞ」
そう言ってジュースを飲みながら笑う

「あのね、先輩。俺はあんたが・・・・・・」
言いかけてやめた。俺は誰に対して腹をたててるのか、先輩の涼しい顔を見てるとアホらしくなってくる。
間違いなく、あの中で一番強かったのは先輩だ。ならば越えるべき相手はやはりここにいるこの涼しげな男なんだ。
俺はコーラを一気に飲みほす。喉がはれて頭が沸騰しそうになった。

「そういう飲み方がはやっているのか?」
「げほ、ごほ・・・・・・うるさいっすよ」

場所:材木場
鳥取県は県面積の74%が森林である。しかし、有効に活用されているとは言いがたく、山の荒廃が懸念されている。
地元自治体は地材池消をかかげ、消費推進を促している。

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