トップ > エピソード > side1
他校に練習に行った帰り、学校近くの店でジュースを食らう。
腹が煮えくり返っているのに先輩はいつものように涼しい顔だ。
こっちの正式な剣道部員は2名。もう1名いるにはいるが今日はバスケ部の方に顔を出している。
人数が少ないのを良い事に相手校にはずいぶんこき使われたものだ。
「こっちは稽古させてもらってる身だ、文句もいえんだろ」
「あんな奴ら先輩ならいっぱつでしょ」
「今日は稽古に混ぜてもらったんだ、喧嘩に行ったんじゃないぞ」
そう言ってジュースを飲みながら笑う
「あのね、先輩。俺はあんたが・・・・・・」
言いかけてやめた。俺は誰に対して腹をたててるのか、先輩の涼しい顔を見てるとアホらしくなってくる。
間違いなく、あの中で一番強かったのは先輩だ。ならば越えるべき相手はやはりここにいるこの涼しげな男なんだ。
俺はコーラを一気に飲みほす。喉がはれて頭が沸騰しそうになった。
「そういう飲み方がはやっているのか?」
「げほ、ごほ・・・・・・うるさいっすよ」
負けられない
他校に練習に行った帰り、学校近くの店でジュースを食らう。
腹が煮えくり返っているのに先輩はいつものように涼しい顔だ。
こっちの正式な剣道部員は2名。もう1名いるにはいるが今日はバスケ部の方に顔を出している。
人数が少ないのを良い事に相手校にはずいぶんこき使われたものだ。
「こっちは稽古させてもらってる身だ、文句もいえんだろ」
「あんな奴ら先輩ならいっぱつでしょ」
「今日は稽古に混ぜてもらったんだ、喧嘩に行ったんじゃないぞ」
そう言ってジュースを飲みながら笑う
「あのね、先輩。俺はあんたが・・・・・・」
言いかけてやめた。俺は誰に対して腹をたててるのか、先輩の涼しい顔を見てるとアホらしくなってくる。
間違いなく、あの中で一番強かったのは先輩だ。ならば越えるべき相手はやはりここにいるこの涼しげな男なんだ。
俺はコーラを一気に飲みほす。喉がはれて頭が沸騰しそうになった。
「そういう飲み方がはやっているのか?」
「げほ、ごほ・・・・・・うるさいっすよ」